ホテルの駐車場を出るとき、少々トラぶったのを覚えている。
イトコの結婚式なので、家族で一旦集まるようにしていた大崎駅まで車で送ってくれた。
その車中・・・
「さっきのことなんだけどね。1人で旅行したり旦那に怪しまれない様に・・・。多分、大丈夫。
そういうことに関してはとても自由な夫婦なの・・・」
と彼に返答した。
「自由な夫婦。って面白いねw」
みたいな返事があった。
あっという間に車は大崎駅に。
路上で停めてくれ、もうお別れかぁ。としんみりと口数も減った。
すると彼から
「すっごい遠距離だけどお付き合いしてもらえませんか?」
と告白された
頻繁に会うことは出来ない、それでもななみと繋がっていきたいと・・・
「私もね、どうしたらまた逢えるのか。ってことばかり考えてた。私でよければ宜しくお願いします」
と答えていた。
もう、時間。
すごくすごく名残惜しい。
離れたくない。
手をぎゅーーーっと握って離したくなかった。
けど時間だしお互いに予定もある。
どうすることも出来ない。
けど、また逢える。それまで元気でね。
涙は出なかった。
そっと唇を重ね、「またね」と言って車を降りた。