寝ても覚めても

前回、彼と会ったのが2013年の3月。
まだ３ヶ月しか経ってないのに、もう３ヶ月も経ってしまった。という感覚だった。
「まだ」なのか「もう」なのか、私の感じていた時間の感覚と、彼が感じていた時間の感覚。
どう思っているのか。どう思っていたのか。それは聞いたこともなかった。
ただ、私はとにかく逢いたかった。

平日の昼間にデパートに出かけた。
夏用のぺたんこサンダルを新調しようと思った。
同じデザインの色違いのサンダルが気に入ったが、どの色にするか迷った。
さっそく携帯で写真を撮り、彼に送った
「ななみにはトリコロール色が元気いっぱいなイメージで似合うんじゃない？」
と返ってきたので、迷わずトリコロール色のサンダルを買った。
それとは別にウエッジソールのサンダルが目について。
ソレは彼には相談なしで即決した。
落ち着いたシャイニーピンクのサンダルだった。

それからしばらくして、通販で何着か洋服を買った。
今でも覚えているのはマンダリンオレンジの麻のワンピース。
試着してみるとイメージしたのとは違い返品した。
結局、ブラックにシルバーの斜めラインの入ったワンピースとネイビーに小花が沢山散ってるワンピースも買った。

６月下旬、彼との３回目のデートが決まった。
内緒で買ったウェッジソールのサンダルも、新しく買ったワンピースも彼とのデートで着ていこう。

（トリコロールのサンダルと、シャイニーピンクのサンダルは2016年の夏まで着た。
ネイビーに小花のワンピースは2017年の夏まで着た。）
ブラックにシルバーの斜めラインのワンピースはまだ持っている。
2018年６月。今シーズンまだ一度も袖を通していない。
今日こそ、今日こそは着よう！と思っても、何故か着れない。
心が伴わないというか、何というか。
まだ、着る覚悟が出来ていない。

あのワンピを着て、また彼に逢いたい。