寝ても覚めても

大阪・京都の旅行の時、彼から提案されたことがある。
それは「不妊治療に通いなさい」
だった。

京都での夜。
酔って彼にグチって、なかばちょっとキレぎみに抱かれた翌朝。
「あんなに悩んでるんだったら、もう一人授かるようにしたら？」
と彼から言われた。

「１人目も（死産した）２人目も自然妊娠だったんだから、３人目も決して難しいことないよ。
きっとちょっと頑張れば授かるかもしれない。
３人目を授かって無事出産すれば、ななみの未来は切り開かれるんでしょ。
じゃ、不妊治療に通おうね」
だって・・・。

うーーーん。
「それって、あなた意外とSEXするってことよ。それもナマで中出し。私はもうイヤかも・・・」
と答えた

「他の人とSEXするのOKって言うとウソになるけど、そこは仕方ないよね。夫婦なんだし。
それでななみの未来が明るくなるなら応援するよ」
だって

なーーんか複雑。
けど、彼も応援してくれるんだし、１人っ子は忍びないし。
そう思って不妊治療に通う事を決意。

「種は違っても、次に生まれてくる子供は、ななみと僕の子供に違いないから」

よくもまぁ、そんなこと言えるよな～。
と半分呆れて、半分嬉しかった。